「筋肉痛が治らない原因は?」
「筋肉痛が2週間ぐらい続いているけれど病院に行くべき?」
久しぶりに身体を思いっきり動かしたり、ハードなトレーニングをした翌日や数日後に生じる筋肉痛。
頑張った勲章のように、筋肉痛が嬉しく感じる人もいるのではないでしょうか?
しかし、その筋肉痛がいつまでたっても治まらないと不安になりますよね。
この記事では筋肉痛が長引く原因や、病院に行くべきケースについてご紹介します。
筋肉痛とは
筋肉痛になるメカニズムは詳しくは解明されていないものの、一般的には運動や筋トレで傷ついた筋繊維を修復させる過程で筋肉痛になると言われています。
筋繊維を修復させる過程で、筋肉の周辺の神経が刺激される際に起こるため、筋肉痛がある状態では、筋肉が炎症を起こしている状態であると言えます。
そのため、筋肉痛がない=新たに筋繊維が作られていないので効果のない筋力トレーニングをしたと捉えられがちです。
筋肉痛とトレーニングの関係についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので是非チェックしてみてくださいね。
筋肉痛が長引く原因
誰にでも筋肉痛は起こりうるものですが、1週間ほどで痛みが引くことがほとんど。
筋肉痛が長引いている人は次のことが原因として考えられます。
– 新陳代謝が遅っている
– 栄養が不足している
– ケガしている
前述の通り、筋肉痛は炎症が起きている状態です。
血行不良や加齢などで新陳代謝が遅くなっている場合はリカバリーにも影響が出る場合がありますよ!
傷ついた筋線維を修復するたんぱく質や、筋肉に溜まった乳酸を早く分解するために必要なビタミンB群が不足していると筋肉痛が長引くケースもあります。
ビタミンB群は玄米や豚肉、キノコ類やカツオやまぐろなどにも多く含まれている栄養素です。
摂り方のコツとして、一気に大量に摂取するのではなく、朝・昼・夕の3回の食事でまんべんなく摂取することを意識しましょう。
ビタミンB群は水に溶ける水溶性ビタミンです。
身体に吸収しきれなかった分は、余分なものとして体外に排出されてしまうので、こまめに摂ることを覚えておきましょう!
なかなか食事で摂るのが難しいという場合はサプリメントを活用するのもおすすめです。
また、筋肉痛だと思っていたら故障していたという場合もありますよ!
そのうち治るだろうと放っている痛みが実は、肉離れや筋断裂といったケガである場合もあります。
【Q&A】知らなきゃまずい筋トレの頻度と筋肉痛の判断基準
筋肉痛で病院に行った方が良いケース
筋肉痛が長引く場合は病院で診てもらった方がベターです。
一番多いケースが筋肉痛だと思っていたら肉離れになっていたというもの。
肉離れは筋線維が千切れている状態。
腫れあがっており、触ってみると熱を持っている場合もあります。
「肉離れぐらいで病院は大げさ・・・」と思われるかもしれませんが、自己判断でトレーニングや運動の再開のタイミングを間違えると再断裂してしまう危険がありますよ!
重症度の判断や復帰のタイミングの見極めは必ず整形外科の先生の指示を仰ぎましょう。
こちらの動画でも肉離れを放置することによる後遺症のリスクについてご紹介しています。
是非チェックしてみてくださいね。
vol.958 肉離れを放っておくとどうなる?実はめちゃ怖い肉離れの後遺症
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後のこの記事のおさらいです!
– 筋肉痛が起こるメカニズムは明らかになっていない
– 一般的には運動やトレーニングで傷ついた筋繊維を修復させる過程で、神経が刺激されて炎症が起こっている状態が筋肉痛であると言われている
– 通常であれば、1週間ほどで痛みが引くことがほとんど
– 加齢や血行不良で新陳代謝が遅いとリカバリーにも影響が出る
– 筋線維を修復するたんぱく質や乳酸の分解に必要なビタミンB群などの栄養素が不足していると筋肉痛が長引く場合がある
– ビタミンB群は水溶性ビタミンなので一気に取らずにこまめに摂取する
– 筋肉痛だと思っていたら肉離れや筋断裂である可能性も
– 自己判断で肉離れからトレーニングや運動の再開タイミングを誤った場合、再断裂になる可能性がある
– 筋肉痛が長引く場合は医師に診てもらった方がベター
筋肉痛だと思って痛みを軽視してしまうと、ケガを見逃してしまうリスクがあります。
普段からの栄養補給や血行を改善することで、筋肉痛からのリカバリーを早めることも期待できるので、出来ることから取り組みましょう!