「手術するほどではないけれど、痔が辛い。こんな時にトレーニングしても良いの?」
「痔の時にトレーニングすると悪化しないの?」
ちょっとした刺激もお尻に響いたり、常に違和感があるタイミングでは、トレーニングはもちろん、日常生活自体が辛い場合もありますよね。
今回は、痔のときの筋力トレーニングについてご紹介します。
ひどい痔の時はハードなトレーニングを辞めておいた方が無難
少しいきんだだけでも血が出るぐらい、症状が重篤なときは辞めておいた方が良いでしょう。
スクワットやレッグプレスといった下半身のトレーニングを避けて、上半身のトレーニングに取り組めば問題ないのではと思われるかもしれませんが、高重量を扱うとなると下半身の筋肉も総動員されます。
追い込むのは痔が回復してからにしておきましょう。
筋力トレーニングだけに限らず、ゴルフやテニスといった、瞬発力を必要とするスポーツもこの期間は避けておく必要がありますよ!
以下の項目で避けるべき具体的な動作について解説します。
いきむと悪化する場合がある
前述の通り、いきむと出血量が増えてかえって痔が悪化することがあります。
排便の際も、3分以上いきまないようにと指導されている場合もありますが、スポーツや日常の動作の中でも、お尻に負担をかけないことが早期回復のカギとなります。
運動不足が気になる方は、お尻に響かない程度のウォーキングがおすすめです。
注意しなければならないのが、以下の動きや体勢を取るスポーツです。
– 腹圧がかかる種目
– しゃがんだ状態をキープすること
– 瞬発力が必要な競技
これらはお尻に強い負担がかかってしまいます。
格闘技の打撃や、野球のキャッチャーや重量挙げで深くしゃがむときなども注意が必要です。
有酸素運動はお尻に刺激を与えないようにバイクからウォーキングに切り替えたり、ヨガやストレッチに取り組んだりして運動の強度を調整しましょう。
こちらのストレッチもおすすめです。
痔の予防には筋力トレーニングは有効
痔は肛門のうっ血を防ぐことで予防することができますよ。
基本的に、普段から身体を動かす習慣のある人は心肺機能が高く、全身の血行が良いことから、運動を全くしない人に比べて痔になるリスクが低い傾向があります。
特に、腹筋や体幹を鍛えている人は腸の動きも活発なので、切れ痔の原因になるような便秘になったり、肛門が傷ついてしまうぐらいの硬い便が出たりすることはほぼないでしょう。
裏を返すと、身体を動かす習慣がない人は血行や腸の動きが悪く、痔になるリスクが高いとも言えます。
特に、ずっと据わりっぱなしの仕事や、長距離の運転、立ち仕事といった同じ体勢をとり続ける仕事に付いている人は注意が必要です。
お手洗いに立つ際や、気がついたときに歩いて肛門のうっ血を避けたり、寒い冬場や夏場の冷房などの冷えで身体の血行が悪くなることを防ぐ必要がありますよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!
– ひどい痔の時は筋力トレーニングを休んだ方が良い
– お尻に負担がかかる動作は痔をかえって悪化させるリスクがある
– 下半身のトレーニングだけではなく、瞬発力が必要な動作でお尻に負担がかかるのでいきむ動作自体を控える必要がある
– 痔の時は軽いウォーキングやストレッチ程度が無難
– 血行不良や便秘では痔になるリスクが高まりがちなので、運動は痔の予防にも良い
ひどい痔の時はお尻に負担がかかることは辞めておきましょう!
また、運動不足の状態では痔のリスクが高いため、予防のためにも普段から身体を動かすことが大切です。
適度に腹筋を鍛え、同じ姿勢を取り過ぎないこと、冷えを改善して血行をよくすることを念頭におき、普段の生活から痔のリスクを取り除きましょう!