朝起きると背中に衝撃的な痛みが!
寝違えたときの背中の痛みは、湿布や塗り薬を使ってもしつこく痛みが残ってしまうほど強烈なものです。
この痛みが一日中続くとなると、とても憂鬱になってしまいますよね。
この記事では背中を寝違えたときのツボ押しの効果や注意点をご紹介します。
寝違えはどんな状態なの?
就寝時に首や背中に負担がかからないように寝返りを打てなかったり、疲労が重なって寝具で寝ることが出来ずに机などで無理な体勢で寝てしまったときに寝違えが起こりやすくなります。
寝違えは病名ではなく、「ぎっくり腰」や「四十肩」のような炎症の総称です。
簡単に説明すると、筋肉の炎症が起こっている状態で、メカニズムは就寝時の体勢によって首の周りの筋肉に負担がかかり、血管が収縮して血流の動きが悪くなり、酸素が行き渡らないために炎症が起きてしまうことによって首や背中などの痛みが現れます。
寝違えを予防するストレッチについてはこちらの記事でも紹介しているので、是非チェックしてみてくださいね。
ツボ押しの効果
大前提として、痛みがひどい場合は自分で治そうとせずに病院に行くことをおすすめします。
これを踏まえた上で、背中を寝違えたときにツボ押しを行うことで期待出来る効果についてご紹介します。
血行を改善して痛みを緩和する
寝違えの痛みの正体は、長時間に渡って背中や首に負担のかかる姿勢を取り続けた事によって起こる血行不良から生じた筋肉の炎症です。
ツボは東洋医学の理論がもとになった療法で、刺激をすることで特定の身体の部位や内臓に適した刺激を与えることができるというものです。
患部と離れている位置にツボが存在することもありますよ!
このことから、ツボを押すのはケガの治療目的ではなく、痛みを和らげるための対症療法として取入れることをおすすめします。
ツボを刺激することで、アプローチしたい部位の血流を改善することや、冷えやむくみの解消が期待出来ますよ!
痛みの原因が血行不良の場合は、まずはツボを刺激して血行を改善して痛みを和らげるのも効果的である可能性が高いでしょう。
自律神経を整えて緊張を和らげる
ツボには様々な効能があり、自律神経の乱れに効能があるツボも存在します。
特に、耳の周辺には自律神経のうちの副交感神経の働きを向上させて、身体の緊張を解いてリラックスさせるツボが集中しています。
自律神経が乱れると肩こりや筋肉の痛み、吐き気や手足の痺れなどの不調の原因になります。
身体の緊張があることで、痛みやストレスなどの刺激に過敏な状態になります。
自律神経の乱れを整えることで、敏感な状態から落ち着かせることに繋がりますよ!
ツボとは何か!?
背中の痛みを和らげたいときにおすすめのツボ
膏肓(こうこう)
背中にある膏肓(こうこう)と呼ばれるツボは、背中の寝違えによる痛みの緩和に効果が期待出来ます。
肩甲骨周辺に存在し、触るとズンと響くような痛みがある場合がありますよ!
ツボを探すコツはこちらの動画でも紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
【膏肓(こうこう)】ツボの探し方!鍼灸師が徹底解説
中脘(ちゅうかん)
こちらはおへそとみぞおちの間に位置する「胃」のツボです。
「背中が痛いのに胃のツボを刺激するの?」と思われるかもしれませんが、胃のつかえがあると背中が凝りやすくなります。
また、身体のだるさにも関わりのあるツボなので、指で優しく押して刺激してみましょう。
【即実践】肩から背中のコリに効くツボを使ったセルフケア
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!
– 背中を寝違えは、身体に負担がかかる体勢を長時間にわたって取ったことによる血行不良が原因で引き起こされる筋肉の炎症
– ツボ押しは治療法ではなく、痛みを緩和させる対症療法として行い、痛みが酷い場合は病院に行くことがおすすめ
– ツボ押しを行う事で、血行改善・自律神経が整う効果が期待出来る
– 血行を改善することで、血流が原因の痛みにアプローチすることができる
– 寝違えたときは背中にある膏肓(こうこう)、お腹にある中脘(ちゅうかん)の刺激がおすすめ
身体が冷えやすい人は、血流が滞っていて痛みが長引きやすい傾向があります。
ツボ押しで血行を改善しつつ、入浴や軽い運動などでもアプローチすることもおすすめです。
是非ツボ押しと併せて実戦してみてくださいね!